中国武術の成り立ちと種類

 ►中国武術とは、中国で生まれた格闘技です

はるか昔の原始時代に起源を持つとされる中国武術は、時代と共に変化し、戦闘の領域から出て他の分野にも影響を与え、その力を発揮しています。

現在では、健康、教育、スポーツ競技などの分野で中国のみならず、世界中で行われています。

 

►中国武術の名称には〝國術〟〝武術〟〝カンフー〟などがあり、その中の〝カンフー〟は世界で広く使われています。

カンフーは中国武術という言葉の意味以外に、中国語で〝功夫(ゴンフ)〟→〝時間・工夫・知恵〟という意味があり、広東語ではクンフーといい、ブルース・リーのアクション映画がヒットした際、その表記法を英語読みとしたことからカンフーと呼ばれるようになりました。

このことから、香港映画でよく見られる、ジャッキー・チェンやジェット・リーなどが行っているのは、カンフーアクションと呼ばれています。

又、中国武術に限らず広く使用される用語で、「功夫がある、ない」「功夫が足りている」など、様々な技術を評価する際に使われます。

ですからカンフーの修得は、名の如く、日々の練習の積み重ね・鍛錬だということが言えます。

  

►中国武術の種類は四百以上あるといわれ、幾つもの分類の仕方が考案されています。その中で一般的なものは、長江を境に中国を南北に大きく分けて、北派武術(外家拳:ガイカケン/内家拳:ナイカケン)と、南派武術とするものです。

北派の外家拳の中には、少林拳・長拳(チョウケン)・査拳(サケン)・華拳(カケン)・蟷螂拳(トウロウケン)・翻子拳(ホンシケン)・八極拳(ハッキョクケン)・通背拳(ツウハイケン)などがあり、内家拳の中には、太極拳・八卦掌(ハッケショウ)・形意拳(ケイイケン)などがあります。

南派には、洪家拳(コウカケン)・詠春拳(エイシュンケン)・鶴拳(ツルケン)などがあります。

又、北派の伝統武術を基にして長拳と太極拳が、南派からは南拳(ナンケン)が編纂されて、制定拳とされ(※1)、日本では武術太極拳(※2)と呼ばれるスポーツ・表演競技として広く世界に普及しています。

更に内家拳の太極拳には、楊式(ヨウシキ)・陳式(チンシキ)・呉式(ゴシキ)・孫式(ソンシキ)・武式(ブシキ)などがあり、日本で良く行われている制定拳の24式は、楊式を簡略化したものです。

又、武器を使った太極剣(ツルギ)やその他編集された様々な制定拳があり、こうしたことだけを見ても、中国武術の種類がいかに多く、奥深いものかということが伺えます。

 

  研究会では、これら多種多様な伝統武術や制定拳をプログラムに取り入れ、様々な武術の動きを練習しています

 

 

※1、制定拳:中国国家体育委員会が中心となって、伝統武術をもとに編集した武術の規定の型。

※2、武術太極拳:採点制のスポーツ競技(型試合)と、対戦競技である推手(スイシュ)や散打(サンダ)がある。

型試合の表演には、伝統武術や太極拳、青少年の身体能力育成の為に創られた長拳三種目長拳/短器械:刀・剣/長器械:棍・槍)、南拳三種目(南拳/南刀/南棍)などがある

 

(参考資料:中国武術大全/学研、中国武術史大觀/笹尾恭二著、ウィキペディア)

 

中国武術が体にもたらす様々な効果

►中国武術は体中のあらゆる筋肉と、関節をつかう運動で、無酸素運動の比重が大きいもの(主に外家拳:長拳、蟷螂拳ほか)と、有酸素運動のみのもの(主に内家拳:太極拳、形意拳ほか)があります。

これらは体にとっては、大変にバランスの良い運動であり、元気な心と体を育むことに適しているといえます。

特に、長拳などの無酸素運動の比重が大きい武術を子供のうちから行うと、運動能力の構成因子として、筋力・瞬発性・敏捷性・持久性・平行性・柔軟性が高まります

これは、中高年になってからでも、無理なく行うことで適度に身に付き、体の機能向上・老化防止・脳の活性化などに役立ちます。

又、体力が低下した方や高齢になってからでも、ゆったりとした動きの太極拳や健康体操である導引術などは、体に負担が少なく行うことができ、リラクゼーション効果もあり、心身の健康を養うことができます。

中国武術には沢山の種類があり、個々の年齢や体力、好みに応じた種目を練習できるところも、大きな魅力の一つです。

▴写真撮影:ジールフォト

中国武術の練習方法

中国武術は、目的(健康の為の体づくり、試合等にでる為の型の練習、実戦練習、他)によって練習方法が異なります。

現在では套路(トウロ)の練習という形が主になっていますので、套路が上達するための練習方法を簡単に紹介します。

 

(※套路とは武術の技の型を順番にならべたものです。実戦的なものとは又別になります。又研究会では套路の練習の他に、健康の為の練習方法も考案し、実施しております。)

3.股関節のストレッチ a大叉 b小叉など

4.ブリッジ(子供のみ)

<基本功(基本動作)の練習>

 

 一、柔軟ストレッチ

  

  ①軽めの動的ストレッチ

   1.肩関節を伸ばす。

   2.圧腿 a正圧腿 b側圧腿 (足の筋肉を伸ばす)

  ②強めの動的ストレッチ

基本の蹴り 1.前蹴り 2.横蹴り 3.外回し 4.内回し 5.後ろ蹴りなど

二、基本の足の形

1.弓歩 2.馬歩 3.僕歩 4.虚歩 5.歇歩など

  三、歩法

    1.行歩 2.撃歩など

 四、飛び

    1.飛脚 2.旋風脚 3.バイ蓮腿など

※この後、套路の練習等を行います。(最後に静的ストレッチを行います。)

これ以外にも基本練習や武術の練習方法は沢山あります。研究会のカンフークラスでは主に上記の練習を経てから、武術の套路の練習を行います(太極拳クラスは一部変更あり)。

※2014年11月23日掲載。文章・写真・デザインのコピーを禁ずる

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